'06/8/6(日) G戦上のドリア
夜、部屋を掃除中にふと天井近くのかべをみるとそこには見慣れない黒い影が。

やつだ、Gだ!!

私は我が目を疑った。自室には食料になるようなものは一切置いていない。
なのにヤツは表れたのだ。

目の前に叩きつけられた現実に戸惑いながらも私は冷静でいるかのように振舞った。
そうヤツが表れたのは紛れもない事実なのだから。



しかし、私には妙な自信があった。
職場で業務用サイズのヤツと度重なる大立ち回りを演じてきたという自負があったからだ。
それが不思議なくらいの落ち着きを生み出していたのであろう。

此度現れたヤツの身の丈は家庭用サイズ。
なんのことはない、少し大きく黒光りしているだけじゃないか。

そんななんの根拠もない自信が後に悲劇を生もうとは、このとき誰も気づくものはいなかった・・・・。






私は落ち着いてティッシュペーパーを数枚手に取り、机の上に乗り上げ身構えた。



そもそも虫というものは速い動きには類まれなるすばやい反応を見せる。
したがって急いで捕まえようものならすぐに危険を察知され、あっという間にかわされてしまうのである。

しかし、やつらはゆっくりとした動きには反応が鈍い。
そっと近づくならば手を触れそうな位置まで近づいても気づかないのだ。

そこでヤツを捕まえるため、まるで動きを感じさせないよなゆっくりとした動きで忍び寄った。
相手に悟られないよう、ゆっくり、ゆっくり・・・。
その姿はまるで蝶を狩る蟷螂の様であった。



私はヤツの動向を見逃さぬよう、じっとヤツを睨んでいた。
正直ヤツを凝視するのは耐え難い程の苦痛だ。
しかしここで逃がすわけにはいかない。これも耐えるしかないのだ。
そして徐々に距離を詰めていった。



傍から観ればほんの数秒のことだったであろう。
しかし私にはその時間がとても、とても果てしないものに感じた。
幾度となくこの時に終止符を打ちたい衝動に駆られながら、まだだめだ、この距離ではないと自分を叱咤しながら構えた。



ここだ!
この距離なら外さない!!
日頃の幾度となく繰り返してきた狩りの感覚が私に囁いた。



私は意を決し、ヤツに手を伸ばした。





やったか!!!?




そのときだった。
手に握ったティッシュペーパーの中からするりと抜け出した黒い影。



なんということだ。
ヤツを取り逃してしまった。



そう、ヤツは家庭用サイズだったのだ。
日頃相手にしている輩とは体の大きさも二回りも違う。
逃げ足も速いわけだ。



ここで、打ちのめすという選択肢も確かにあった。
しかし周りに及ぶ被害を考えるとその手段をとることはできなかったのだ。



日頃の慢心が生んでしまった愚かなる過ち。
嗚呼、これは悔やんでも悔やみきれない。



その後ヤツの姿を再び目にし、今度こそ仕留めると意気込んだものの、またもや姿を隠されてしまった。



私は決心した。
そもそもヤツが身を隠す場所があるからいけないのだ。
本気で部屋を片付けよう。
そしてヤツの逃げ場を絶とうではないか。



そして、とにかく明日、Gぽいぽいを購入しよう。
私は堅く心にそう誓ったのだった・・・。
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by mog-life | 2006-08-07 02:04 | 日々の暮らし
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